|
ハロー・フォン・センゲル
ダイヤモンド社
¥ 1,680
(2008-02-28)
|
兵法で面白すぎた本。何せね、これ、ドイツ人が書いてるのよ。しかも、ビジネス書として。だから、ドイツ人が中国に対してどんなイメージを持っているのか、すんごいよく判る。というか、中国も日本もごちゃ混ぜにされている。いや、いいんだよ、日本だって兵法を随分学んできた国だからさ。
でも、兵法のビジネス応用として、日本に会議でやってきたドイツ人をホテルで歓待して、夜遅くになって、へとへとにさせて翌日の会議に臨ませるのだ、みたいな書かれ方をしていて、ありゃあ、多分、ニホンジン、そこまで考えてねえぞ、とか思ったり。
一つ判ったのは、中国人にとって、罠を仕掛けないのはあり得ない怠慢だ、位に思ってるって事。そこを、西洋風の正義で切ろうとするから、対中国商戦は訳がわからなくなる。ニホンジンだってそうじゃん、相手の善意を無条件で信じてる。違うんだよ。敵なんだよ。
そして、これ、ビジネス書になってるけど、わしみたいに根性の緩いヤツには、きっちり判っておかんとならん事なんだろうなあ、使う使わないに関わらず、と、思った。
最後に。
ドイツ人の中国観は判ったから、この装丁は何とかならんか。ドイツ人、陰陽の概念に感動というか、衝撃を受けるのは判ったけど、これ、ニホンジンから見ても、十分妖しすぎる装丁だから。どう見てもオカルト書だから。装丁が。