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水谷 豊
大修館書店
¥ 1,785
(2011-05)
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すっっっっげえ、面白い!と思ったスポーツ本だった。まあ、スポーツ史、なわけだけど。
バスケはサッカーみたいに自然発生的に出来たスポーツではなく、意図的に計算されて作られたゲームだ。カナダのYMCAでは、冬のスポーツは屋内でしかなく、必然的に体操しか無かったので誰も運動しない。それで、室内で出来るゲームを、ってんで、元牧師(つか、神父?違いがよくわからん)の青年指導者が作ったのがバスケット。最初は桃収穫のかごを2階のギャラリー近くに設置していた。当然、穴は無い。だから、一度入ったら、脚立に載った担当が出してやらなければならなかった。ちなみに、その世界最初のバスケットの試合には、日本人留学生も入っていた。残念ながら、彼は帰国してからバスケを広めようとはしなかったが。
生まれたての頃は、当然、人数も決まってないので、当初はありえねえ大人数でプレイしていたり。加えて、女子向け、とか言われて、男子のスポーツにはされなかったり。その一方で、女子はロングスカートでプレイしていたり。
それから、避けて通れないのが、黒人の問題。当初は本当に気の毒だったようだ。今でこそスーパープレイヤーは全て黒人だけど、当時はメンバーに黒人が居るだけでホテルに宿泊拒否されたりとか。無茶苦茶だ。
いろんな人々が、いろんな知恵を出し合って、今、バスケはある。うむ。