|
竹原 あき子
光人社
¥ 2,310
(2011-04)
|
最初は、ん?くらいで読み始めたけど、面白いぞ、これ。
西洋では縞模様は、アウトローの象徴の服装だった。道化師や乞食やコドモ。ところが、南蛮貿易で入ってきた縞模様に、ニホンジンは夢中になる。サントメとか。もともと、縞模様って、作りやすいんだね、織る時に、糸を変えればいいだけだから。
で、江戸に入ると、何度も改革で贅沢禁止令が出て、結果、縞模様に走ることになる。そのうち、縦の縞に夢中になる。女性が、ほっそりした方が美人だよね、という風になっていったからなんだな。
というわけで、ミステリー仕立てかもしれないけど、すんげえ面白かった。アフリカの事情、アラブの事情、合わせて、ニホンの事情。これは一大文化人類学のミステリーだわ。