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ダニエル ロング,新井 正人
明治書院
¥ 2,100
(2012-04-12)
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目から鱗だ!これ、日本軍占領時代に日本語教育を受けたマリアナ諸島の現地の老人達が、どれだけ日本語を覚えているか、覚えていないで変化しているか、という研究。コトバて、すげえと思った。
つまりね、占領下のコドモにも、帝国日本は、教育を施していたわけ。当然、日本語で。だから、学術的タームは、全部日本語なわけ。計算とかも。同じ世代同士が喋るのも、日本語なわけ。東アジアと違って、虐殺的なことは割としてなかったから、日本語自体、消えてないんだけど、でも、長い間、断絶してたので、当然、文法とか変になってくるわけね。いや、もともと、母語でないから、カンペキに覚えていたわけじゃないってのもあるだろうけど。
そういう、コトバの物語り。
古老達が語る日本人の思い出が、どれも酷いものでなくて、とりあえず胸をなで下ろす。