|
吉村 作治
集英社インターナショナル
¥ 1,785
(2001-05)
|
正確には、考古学系。
えーと、古代エジプトとは言ってもすげえスパンが長くて、古代エジプトの最後らへんになると、もう、ピラミッドの事がほとんど判らない状態。だって、平成人に、縄文技術を尋ねたって、判らんだろ、的な時間経過があったわけで。
吉村氏だから、アツイアツイ。で、時々、手塚氏の三つ目が通る!の漫画をそのまま入れてるので、すげえカオスな1冊。中身はそれなり本格入門なんだけど、すげえ、キテる。
ピラミッド作りは、苦役ではなく、農閑期の補助だった、みたいな説とか、うんうん、だった。
後は、トンデモ説に、一応、丁寧に反論なさってた。真面目なんだなあ。
カーとバーの違いとか、素人には判り安いと思う。
判った事は、ニホンの学術団体が、結構、エジプト政府の肝いりで色々やってるんだなあってこと。フランスとかアメリカとか、現地の気分逆撫でして、逆鱗に触れてるもんな。そういうメンタリティを重要視出来る学術団体である事って、すげえ誇りだ。銭だけじゃなく、技術だけでなく、目に見えない気持ちまで分かるってね。
遺跡は、ブツだけど、死んでるけど、でも、クニの誇りだって事では、生きてるんだよなあ。