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    8月31日「ダイヤモンドより平和がほしい 子ども兵士ムリアの告白」汐文社 後藤健二

    • 2005.08.31 Wednesday
    • 01:49
    図書館からの書籍

     シェラレオネという国がアフリカ大陸にある。もう常識だと思うが、世界で一番、平均寿命が低い国である。男性が、34歳。独立したは良いが、ダイヤモンドの利権を廻って、隣国から反乱軍を装った軍事介入があり、とことん、破壊し尽くされた。殺さずに、手足を奪う。子どもを誘拐して、兵士にして同族を襲わせる。これ、前に国境無き医師団の方が書いた写真集を読んで、初めて知った。(そして、その後、ネットでネタ扱いされていて、かなり、かちんと来た)
     で、これが通算2冊目のシェラレオネ本。今度は、元子ども兵士だった少年を廻る話。シェラレオネの孤児院に居る14歳のムリアは、兵士だった。家族は皆殺しで、彼一人連れ去られた。ある時、上官の目をかいくぐって、彼の部隊全て脱走する。部下がどうなったかは判らない。その内の独りだけが、彼について来た。
     当たり前だが、彼等は暴力と脅迫だけで支配されていたわけではない。麻薬である。その辺りに、普通にあるような環境。その麻薬を、目の下に傷を作られて、そこに埋め込まれる。当然、凶暴化する。自分の家族であろうと、近所の人であろうが、見境が無くなる。勿論、暴力もあった。人権なんて無い。脱走しよう、と思ったムリアは、余程の精神力があったんだろう。その後、禁断症状に立ち向かい、インタビュー当時にはほぼ乗り切っている。やっぱり、頭の良いコドモだったんだろう。
     子ども向けの本である。が、内容は、オトナでも知らない事が多い。というか、コドモよりも、オトナが読め。

    8月30日「秘境駅へ行こう!」牛山隆信 小学館文庫

    • 2005.08.30 Tuesday
    • 22:07
    知人からの貸与本

     鉄分の比較的多い知人が貸してくれた。乗り鉄派なのだそうで、自分よりは鉄分過多である。
     で。
     これは、何でこんな所に駅がある!?という駅の訪問記録である。1日1往復列車があるのなら、まだいい。冬季は1日中列車が止まらなかったり、なんてわけで。
     というか、人気サイトが元だそうなので、ここを参考に。http://hp1.cyberstation.ne.jp/hikyoueki/
     やはり、サイトが元になっているだけあって、文体とか感じ方が、ネット文化味である。多少鉄分が多い方に。

    8月29日「トワイライト・レディ」菊地秀行 コバルト

    • 2005.08.29 Monday
    • 21:51
    図書館からの書籍

     というか、菊地氏が少女小説に手を染めているとは知らなかったぜ。まあ、自分もコバルトとは知らずに借りてきたわけなんだが。
     話は、吸血鬼(という単語は、菊地氏は使わない。彼等、だな)の話。短編4つに共通して登場するのが、白いワンピースの長い髪の娘。下宿に、番長の前に、薔薇園に、雪国に、現れる。そして、過ぎ去る。所謂、バイオレンスアクション伝奇の菊地氏とは別の世界で、非暴力主義の(大爆笑)自分には、こっちの方が好みだ。後書きによれば、菊地氏自身、こういう作品が書けなくなるのが怖い、みたいな事を書いていたから、これもまた真の姿なんだろうなあ。
     てなわけで、アムネジアとインベーダーサマーが図書館になかった。さて、どうしたものか。

    8月28日 「森の動物・昆虫学のすすめ―森林インストラクター入門」西口親雄 八坂書房

    • 2005.08.28 Sunday
    • 21:07
    図書館からの書籍

     まあ、仕事柄、こういうのも必須なわけで。
     これ、昆虫学とあるが、森林インストラクター用講義本なので、哺乳類から植物学から網羅されていて、大変良い。更に、コメント欄の一言雑学が、大変によろしい。
     これによると、「野草は原則として、毒草。植物は、動物におっっては、栄養のかたまり。そのままでは、動物に食べられてしまうので、すべての植物は、なんらかの方法で防御している。毒が少ないか、毒を除去しやすいものが、山菜となった。」だそうだ。
     これ、コメントだけ集めても十分面白い。以下は、メモ

    エゴノキの見はサポニンを含む。胃の粘膜を破壊する。
    ワラビは哺乳動物に対して旧西独。血便を出して子牛が死ぬ事も
    針葉樹は樹脂があって嫌われるが毒ではなさそう。
    イネ科植物は栄養分に富み毒性分を保たない
    ミズバショウやヒメザゼンソウは毒っけがあり、誤食すると下痢。ただし、冬眠語の熊はそれを下剤代わりに食べる。
    バイケイソウは猛毒。
    ドクウツギ・ヒョウタンボク・シキミ・ミヤマシキミの実は猛毒。食べて苦い・渋いものは吐き出せばよい。

    で。
     いつもの生物学系の結論と一緒。多様性が大事。結論は、結局それ。人為的な手が必要だろうが不要であろうが、ともかく、多様性がシステムを作っている。
     そ。色々居ってええのんや。

    8月27日「コンビニ ファミレス 回転寿司」中村靖彦 文春新書017

    • 2005.08.27 Saturday
    • 20:58
    図書館からの書籍

     いや、本当は、竿竹屋は何故儲かるのか、みたいなのを借りようと思ったんだけど、流石に超人気で借りれなかったわけで。
     回転寿司に限らず、日本の食事情の話。牛丼屋だの、デリカテッセンだのの台頭、有機やオーガニックみたいな食にこだわる事情、食料輸入事情、遺伝子組み換え、コドモの食、残飯王国、といった話。
     つか、いまどきのコドモの朝食事情は、正に自分じゃねえか。独りで喰う、パンだけを食う、食欲がない。ま、喰ってるだけマシか。
     経済話だけでなく、家族論だの心理学だの政策だの、その辺の事情が丁度よく詰め込まれた1冊で、自分のように、経済学アレルギーには大変良い1冊。

    8月26日 「薬草健康法」田中孝治 講談社

    • 2005.08.26 Friday
    • 20:54
    図書館からの書籍
    全ての薬は毒になる。また逆も然り。
     てなわけで、毒物は対象ではあるが、薬草となると、実はさっぱりである。もう、常識以下。で、借りてきたわけだ。
     この手のタイトルの本は、霊芝だのドクダミだの、売る為に出版される本ばかりが並んでいて、播州弁で言うところの「すかんたこ」状態だ。これは、そうではなかったので、かなり読みやすかった。筆者が昭和薬科大学薬用植物園園長をなさっている方なので、的確で、商法気抜きで、かつ素人向けに大変シンセツに書かれている。     まあ、難を言えば古い。だから、ハーブ関係の常識が今と全然違っている。
      一般に、アルカロイドは毒物と認識していた。確かにヒガンバナなんかは絶対駄目みたいだが、コンフリー(つか、ヒレハリソウなんて和名、今時誰が使うんだよっ)なんかは無視しても良いっくらいらしい。また、クチにしてみて苦みがあるものは有毒と思え、というのが毒物の常識だが、少量の場合は、胃を刺激して健胃作用だったり、催吐作用で毒物を吐かせたり、という使い方があるんだな。
     専門になっている毒物からは外れるが、十分使える1冊。常識として、知っておきたい。

    8月25日「図説 ヨーロッパの職人たち フランス・スペイン篇」宮本雅弘 河出書房新社

    • 2005.08.25 Thursday
    • 20:45
    図書館からの書籍

     で、前のメディア論が重たかったので、こちらはほとんど写真集のような1冊。色んな現代の職人を訪ねよう、みたいな本。これ、職人ってのが良い。芸術とまた、微妙に違う。
     で、一番すげえ!と思ったモノを。
     パリ。先の大戦で、ここはナチスの占領下にあった。爆撃を受け、占領される、と判ったステンドグラス職人は何をしたか。彼等は、聖堂のステンドグラスを自発的に取り外して守った。システム・D作戦という。Dは、デブイヤール=抜け目ない とデメルト=くそったれの略なんだそうな。権力に言われても動かない職人が、箱詰めにしたガラスに番号をふって、ワイン倉や修道院に隠した。手入れが入ると判ると、せっせと移し替え続けた。そして、解放された後、彼等が外したステンドグラスは1片も欠けずに戻ってきたのだ。ただし、フランス全土の修復はめ込みとなると、まだ100年以上かかるそうな      うええ。
     布を織る女、ヴァイオリン工房職人、彫刻職人から、新しい新規の工芸を生み出す職人まで。
     …無茶苦茶格好いいのだ。手で創る。クリエーターなのだ。生き方も、何もかも。
     写真もカラーと白黒交互に出てきてともかくウツクシイ。良い1冊だった。

    8月24日「メディア危機」金子勝+アンドリュー・デウィット NHKbooks1031

    • 2005.08.24 Wednesday
    • 20:34
    図書館からの書籍

     まあ、シゴトがシゴトなもんで、情報関係には一通りの常識が欲しいところ。で、これ。端的に言えば、「メディアリテラシーが無いと、踊らされるぞ」というのが結論
     内容は、勿論9.11からなのだが、そこから始まるバッシングだのイメージ操作だのの戦争報道の一連。以前読んでいたので、まあ、通説になっているんだな、という確認だったんだが。
    ・二分法的報道(これかあれか、という突きつけ方をする報道)
    ・メディアの民営化信仰(民営のメディアなら公平、というのは神話。実際は、受け手側が望むニュースしか流さない事になる)
    ・欧米というとらえ方の穴(欧州は信仰的には日本に近い無神論が多い。米国だけが、低所得層を中心に圧倒的信仰者で締められる。)
    ・ステレオタイプ思考(差別とナショナリズムを増幅する。これは、ネットの知人もよく口にしているので肌で感じる。もっとも、ネタとしての発言だと思うが。つか、ネタじゃなかったら、それこそ笑い話だぜ?)
    ・確証バイアス(自分が見たいものや見ると予測したモノだけに注目する傾向)
    ・外集団同質性バイアス(自分が所属する集団のメンバーを、他の集団メンバーよりも多用だと考える傾向。確証バイアスとこれを使って、例の自己責任バッシングが発生した。よく踊らされていたもんだよ。)
     モノの見方っつのは、ムツカシイ。偏るな、てのは、不可能だと思う。でも、自分がどう、どの程度偏っているのかが判る程度には、見えていたい。   或いは、それが最もムツカシイのやもしれんのやけどもよ。

    8月23日「英雄光臨」河西祐子 集英社スーパーファンタジー文庫

    • 2005.08.23 Tuesday
    • 20:24
    図書館からの書籍

     一言で言うと、無茶。いや、この所ハードカバーばかりで本を読むのに腕力を使うので、軽い文庫でも、と、何も考えず、大陸っぽい表紙のを借りてきたんだが、いや、ほんと、無茶。
     巨大隕石によって文明がずたぼろになって、残っているのは7つの文明だけという未来世界観。主人公はモンゴルの英雄ドイジュ・ハーン。まあ、そこまでなら赦す。部下にフビライという名の男が居る。…まあ、それも赦す。で、国境を挟んで争っている中国のリーダーが曹操。この辺から、かなり変になってくる。部下には、無骨者の項羽、秀才肌の諸葛孔明、司馬仲達、マッドサイエンティストの劉備、    幾ら世界史常識以下の自分でも、んああ?である。で、更に、ギリシャにはアレキサンダーが居て、超コンピュータのアリストテレスが居る。イタリアにはシーザーが居て、群衆を民主主義でまとめている。フランスには、ナポレオンが居て、その部下にジャンヌ・ダルクだの、マリー・アントワネットだの、ルイだのが居る。で、日本には、織田信長がちょんまげで居て、部下に巴御前だの豊臣秀吉だの、     しんどなってきたな。で、7つ目にはアメリカでリンカーンなわけ。
     書いていて疲れてきた。後書きで見て判ったが、これ、シミュレーションゲームのノベライズだそうだ。にしたって、ゲーム時点から、無茶過ぎないか?
     …無理が通れば、通りは引っ込む。    スーツ着た黒田如水て、どうなんだよ、おい。

    8月22日 「ヤクザの文化人類学」ヤコブ・ラズ 岩波書店

    • 2005.08.22 Monday
    • 20:14
    図書館からの書籍

     ちなみに、サブタイトルはウラから見た日本。筆者の名前を見て判るとおり、異国の人がこの国の更にウラの文化であるヤクザ論に挑んでいる。だから、見方が新しい。
     なんて、幸か不幸かこの手の方々との交流は無かったので、どういう生態なのか、というのもこれを読んで初めて知ったような状態で。否、お知り合いにいたのかもしれないが、少なくとも知らなかったというか。
     とはいえ、フィールドワークつか、本人に聞くのが一番、てな感じなので、割とヤクザ側に近い。で、ここで気を付けなければ行けないのが、ヤクザ?≠暴力団≠香具師みたいな。ヤクザと香具師は、割と近いような。でも、暴力団とヤクザは必ずしも完全一致ではない、だったような。
     面白かったのが、ニホンジンが、ヤクザをネタにして笑う、という事。これはマフィアじゃありえねえらしい。やっちゃん、という呼称も、欧米でこれをやったら次の日には放送した局は爆破されている、そうだ。
     それから、ヤクザと在日の関係。そう読むと、ちと、切ない。この世界では尊敬される。でも、それ以外では認められない。なるほど。でも、右翼と在日とヤクザと。考えたらこんがらがってきた。
     学術としては、なかなか面白かった。これ、異人さんが書いているから、色々とあちらさんも教えてくれたんだろうな。
     ちなみに、筆者はイスラエル人。抗争の事を少々突っ込んだ彼に対して、あんたの国だって、というツッコミ返しがあったり。でも、それって、桁、違わないかい?まあ、いいけど。

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