スポンサーサイト

  • 2013.11.21 Thursday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -

    2月28日「ふしぎの博物誌」河合雅雄編 中公新書1680

    • 2006.02.28 Tuesday
    • 16:49
     これは良い本だ。動物植物地学の32話というのがサブタイトル。まさに、自分のような似非理系の為にあるような、常識必携の1冊。というわけで、以下に仕入れた雑学を。
    ・蚊の口は、節足動物特有の左右対象器官から出来ている。だから、右と左をすり合わせるようにして突き立てられる。それはハチの毒針と同じ。
    ・ヒカリゴケは実は発光していない。反射しているだけ。
    ・クスノキ科の葉にはカンフォール=樟脳が含まれている。毒物。ただしアオスジアゲハとクスサンにだけは効かない。
    ・台湾にあるクスノキに似たホウショウ(芳樟)は、リナロールなので、無毒で高級香料。
    ・アセビにはアセボトキシン。これはヒョウモンエダシャクの幼虫がその毒を食って鳥からの攻撃を防いでいる。

    2月27日「胎児の世界」三木成夫 中公新書691

    • 2006.02.27 Monday
    • 16:49
     一応、解剖学者なんだが、どうにもこう、医学者てか、理系な文章でない。まあ、新書だから素人向けを意識したんだが、取り上げられているのは生物学的な話にもかかわらず、どうしてもエッセイを読んでいる感を否めない。感情移入が多すぎるのだ。こいつは、似非理系な自分にはちと、濃すぎる。
     まあ、要するに、胎児は母体の中で進化の個体発生を繰り返しているんだよ、というだけの話なんだが、そこで哲学は出てくるは、美術作品は出てくるは、回顧が出てくるは、で、うううむ。
     きっと、感性豊かな方なら、理系文系関わらず、タノシク読める筈である。

    2月25日「涼しい脳味噌」養老孟司 文春文庫

    • 2006.02.25 Saturday
    • 17:31
     割と古い養老氏のエッセイ。雑誌掲載文が多いので、どれも短い。後半は書評。取り敢えず、養老氏がスティーブン・キング読みであるという事は判った。そう。キングの恐怖の方が確かに好みである。
     ま、仰ってる事はそう目新しい事やないので、そういう事で。

    1月24日「死体の嘘」上野正彦 アスキー

    • 2006.02.24 Friday
    • 18:25
     ご存知上野氏の法医学話。世田谷一家惨殺事件から『あしたのジョー』までとある。前半は、実際の事件から。後半はフィクションに出てくる死体まで。
     刺殺・腐敗・毒殺・射殺・溺死轢死・撲殺焼死。死体に関する話もあり、ま、殺人をやろうとしたら、体力やら精神力やら色々と要るんやで、というのが結論。(そうか!?ほんまにそうなんか!?)ヒトはそうそう灰にはならず、闘士ポーズに縮まってしまう。めった打ち撲殺だの滅多刺し殺人は、大概犯人がいじめられっ子で、やるところまでやらなければ恐怖で居ても立っても居られないからだとか。自殺しようとしたら、先にトイレに行っておかないとアレだとか。腐敗死体のニオイだの、ピストル自殺する時は脳幹を狙ってやや下向きにしなければ死なないだの。
     ま、出版社がアスキーなだけあって、全体的に随分とポップな仕上がり?である。

    2月23日「図説 だまし絵」谷川渥 河出書房新社

    • 2006.02.23 Thursday
    • 20:04
     だまし絵というと、エッシャーとかマグリットと思っていた  ら、大間違い。あれはだまし絵にはならんらしい。誰がどう観ても、絵、だからね。そうじゃなく、絵に思えないようなもの。それがだまし絵であるらしい。実物そっくりな果物とか。建築空間の偽装の絵とか  そこに扉が無いのに、扉の絵をかかれちまったぞ、みたいな。絵に蝿がとまってる、と、思ったらそれも絵だったり。絵に貼り紙がある、剥がさねば、と思ったら、更にそれも絵だったり。絵がキャンバスから剥がれてるぞ、と、思ったらキャンバスさえも絵だったり。壁龕(壁につけられた窪みの飾り棚みたいなの)にビンが、と思ったら壁龕ごと絵だったり。ウツクシイ彫刻レリーフだ、と、思ったら影ごと絵だったり。絵にカーテンが、と、思ったらカーテンも絵だったり。肖像画が枠から乗り出している、と、思ったら、枠からして絵だったり。カードがやたら貼ってあるテーブルだな、と、思ったらテーブルの天板に描かれた絵だったり。
     まあ、いずれにせよタノシイには違いない。だまし絵であろうとなかろうと、映像的ブラフであるというか、何というか。

    2月22日「またまたへんないきもの」早川いくを バジリコ

    • 2006.02.22 Wednesday
    • 20:06
     道を歩いていて読んでいた目下の者から強奪するように借りた。いや、無茶苦茶読みたかったんやこれ。おもろかったやろ、めっちゃ話題んなっとんやよな。終わったら貸してんか。    褒め殺し万歳。すまんな。
     タイトルそのまま、へんないきものについての本。1種1ページ。見開きでもう片側がイラスト。一見学究的なイラストに騙されてはいけない。中身は抱腹絶倒。何しろ、あの、自分も熱烈尊敬する寄生虫学者の藤田氏と対談しちまうようなノリなんだから。文章がまた笑える。爆笑系生物学つか。ネタがまた、おい、それはJOJOだろう、みたいなのから、そんなまたブラックな、まで。
     これは買うべきかもしれない。
     読了してから、それが続編である事に気付く。まあ、ジンセイそんなもん。

    2月21日「パーラ下」ラルフ・イーザウ あすなろ書房

    • 2006.02.21 Tuesday
    • 20:07
    「パーラ下」
     で、後半。単独でジットに対抗すべく、ジットの居城に向かうパーラ。奪われたコトバから生まれた奇々怪々な生き物たちが彼女を阻もうとする。円環を為す愛すべき言葉、ソネットを撃ち破るのは誰なのか。そして、出生の秘密は。
     もう、全編、言葉遊びで出来ているような話で、きっと原語が理解出来れば物凄くタノシイんだろうな。日本語訳では、訳者の苦労ぶりが見えるだけ、別のタノシミに変わってしまっている気がする。と、同時に、その原作者の言語文化でなければ味わえない、詩の世界なんてのも、きっと永遠に我々、圧倒的な非原語読みには理解出来ない愉しみなのだろう。
     というわけで、良い本であった。

    2月20日「パーラ上」ラルフ・イーザウ あすなろ書房

    • 2006.02.20 Monday
    • 20:08
     イーザウの新刊だ。流石に期待を裏切らない。
     パーラは両親と幼い妹と暮らす少女。彼女が暮らす街には、日用詩人が居て、生まれたときには誰もが詩を贈られる。何かとコトバを大事にし、争い事は全てコトバで解決される街である。ところが、企業家ジットが現れた頃から、様子がおかしくなる。彼は従業員におしゃべりオウムを配布する。それは噂話から格言から面白い話をする。面白いけれど、中身のない話。街の人々はオウムに夢中になる。と、同時にパーラの大好きな元詩人のノンノおじいちゃんが、コトバを失ってしまう。喋れないばかりか、文字もわからない、概念も判らない。言語というものを一切失って   奪われてしまうのだ。一体誰から?
     もう、そのまんま現実世界で、大人が読めばぞっとする事受け合いだ。特に、政治情報学だの、戦争と情報だの関係の本を読み漁った後なれば、更に。

    2月19日「日高見戦記」小野裕康 理論社

    • 2006.02.19 Sunday
    • 20:10
     最近のジドウブンガクは和風が流行中か、と思った。どうやら史実らしい戦記 と、思ったら、何だかおかしい。東北地方鎮圧の話だから、蝦夷だのコロポックルだのが出てくるまでは、それも良い。陰陽師が道術を使う、それも良い。しかし、一寸待てよ、そういうSFなオチだったのかよ!みたいな読後感。
     というわけで、面白かったけれど、中途半端に史実的で、中途半端に民俗学で、中途半端にSFオチだったので、何だか頭の中がシャッフルされた気がする。
      要するに面白かった、と。

    2月18日「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」昭文社

    • 2006.02.18 Saturday
    • 20:11
     ある日、職場に行ったら、机上にこれが置いてあった。何だか判らんが、互助会だか何だかの上から配られたそうだ。まあ、話題の本ではあるけども。
     取り敢えず、見てみた。そして、フロア中で声を揃えて
    「…自宅のそばはあるけれど、港湾地区、載ってないじゃーん」
     というわけで、震災時には、我々、港湾地区の労働者は全員、帰宅できない運命にあるという事がよーっく判った。  終了ー。

    PR

    calendar

    S M T W T F S
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728    
    << February 2006 >>

    図書館戦争

    『図書館戦争』公式サイト

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recent trackback

    recommend

    recommend

    詭弁論理学
    詭弁論理学 (JUGEMレビュー »)
    野崎 昭弘
    2005年9月8日参照

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM