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    6月30日「杉浦日向子の江戸塾」杉浦日向子 PHP文庫

    • 2006.06.30 Friday
    • 08:04
     別に、准将氏に触発されて借りてきたわけではないが、このところはまっている江戸文化本の一巻として。
     本職は確か漫画家だった方なのだが、余りに研究が進み、もう、すっげえ、江戸文化専門家になってしまわれた方。そういや、この方もこないだお亡くなりになってたな。
     それぞれの江戸っぽい人々と、対談しているわけだが、なかなか面白い。どうやら、江戸っつのは、独身男の巣窟だったらしい。だから、庶民レベルでは、無茶苦茶女が強い。デートに誘うのも女から。男はひたすら待つだけ。家でも強いのはかかあ。しかも、相当なフリーセックス。女には無茶苦茶良い世の中だったんだなあ。ただし、江戸っ子は風呂好きでしょっちゅう入っているが、風呂屋の中は真っ暗だから、「湯の子」つって、そこで襲われて娘に子が出来たぞ、なんて事も珍しくなかったとか。ま、出来たら出来たで、キズモノという概念が無いから、全然、平気。ううむ。
     石川英輔氏とかも技術と遊び心の対談で出てきていて、おお。
     ついでに言うと、時代考証がしっかりしていたのは岡本綺堂だそうで。半七捕物帖なんか、余程、重箱の隅をつつかなければ、おかしな所が見つからないんだそうだ。
     それはそうと、漫画家だけどその時代の資料探しの中できわめて、気付けば専門家はだし、なんてのは、割とあるらしい。近藤ようこ氏なんか、割と中世文化極めているらしいし、渡辺多恵子氏も、結果的に新撰組当時の文化資料としては逆に専門家から図録として町屋絵が引かれているらしいし。

    6月29日「ナンシー関のボン研究所」ナンシー関 角川文庫

    • 2006.06.29 Thursday
    • 08:02
     つまり、消しゴム版画家のナンシー関氏が開いていたサイトの冒頭言をまとめたモノ。妙に味のある版画で、有名人を滅多切りにしていた方だが、こないだ確か亡くなったんじゃなかったっけな。
     思ったよりも毒が少なくて、少々拍子抜けしたのは極秘事項。

    6月28日「カオスレギオン 05 聖魔飛翔篇」冲方丁  富士見ファンタジア文庫

    • 2006.06.28 Wednesday
    • 07:55
     kurage氏に推奨頂いたんだったか、霜月氏に推奨頂いたんだか、忘れた(笑)。ともかく、あの、「マルドゥック・スクランブル」の冲方氏の作だってんで、読み続けたわけだが、実はこれ、ゲームのノベライズらしく、更に、ゲームとは随分違ってきているらしく、まあ、そんな感じ。
     取り敢えず、全6巻の最終巻(それでいて05っつうのが洒落とうわな)。どない収拾つけるんかな、と思っていたら、悪の権化の筈の領主レオニスは、やっぱりそういう結末に。この巻で一番大活躍したのは、副主人公格のノヴィアでも、主人公ジークでもなく、レオニスの部下である地獄の彫刻家レティーシャかもしれない。相当アレな人物だが、その、アレさ加減の源になっている髑髏の正体が判って、面白かった。
     完結した事は良かった。何より良かった。     ドラクロワは結局、どないなったんや、ネバーエンディングストーリーであろうとも、まあ、そこはそれ、別の物語、と。

    6月27日「市田ひろみのはじめてさんの着物塾」

    • 2006.06.27 Tuesday
    • 07:46
     要するに、NHK趣味悠々講座のテキスト。
     ここでは、アンティーク着物について、ここまで流行するとは思わなかったとの旨書いてあった。まあそうだろうなあ。ゆかたブームについても書いてあった。結局、アタラシイファッションとして、なわけだ。自分だって、冬なんかとっくりセーターの上から着流すわけだから、きっと市田氏には怒られるんだろうなあ。
     つか、ええやないか、何をどないな着方しようが。みたいな。

    6月26日「暗証番号はなぜ4桁なのか?」岡嶋裕史 光文社新書223

    • 2006.06.26 Monday
    • 07:34
     すっげえ、腑に落ちた1冊。曲がりなりにも職場でIT担当として、個人情報保護条例の対策をさせられているわけで、で、その結果、所謂、カリカチュアとしてのお役人の見本のような、貴方は軍人(仮)じゃないですよね、と、問いただしたくなるような上司のごり押しにぶち切れまくりだった自分には、そうそう、そうやねん!というような内容。
     ぶっちゃけ、何で暗証番号が4桁なのかっつうと、本当は、10進数の数字なんかよりも、フルキーボード方式の10桁とかの方式とった方がたったの9999種類でなく、天文学的種類が用意出来るわけで、その方がセキュリティ対策には良いのだ。だが、それだと量産型ATM入力装置に費用がかかる。なら、せめて、4桁でなく8桁で、とか思うわけなのだが、それだとお客様が覚えてくれない。でもほら、4桁なら、自分の誕生日忘れるヒトは居ないでしょうから、きっと大丈夫、とまあ、そんな事から、始まった時点で、既に巨大なセキュリティホールが生まれているってわけで。
     つか、この筆者のセンセイ、むっちゃ好きや。セキュリティに過敏になりすぎた会社の悲喜劇シミュレーションなんか、大笑いで、むっちゃ自分のツボ。
     取り敢えず、結論はメモしておこう。
    1、提供されたしくみを疑う。
    2,それを使う自分も疑う。
    3,インシデントが怒っても大丈夫なように資源を分散する。

     もひとつ、担当側からのポイントもメモしておこう。
    1,セキュリティ上の効果とめんどくささのバランスを考える。
    2,大半の人が抜け道を考えたくなるような、また、考えつけるような規定はダメ

     そう!特に、後者!うちで作られた規定なんか、正にこれの見本やゆうねん!判っとんか、本部の情報管理担当者!(ごまめの歯ぎしり)

    6月25日「ヒットラーの娘」ジャッキー・フレンチ 鈴木出版

    • 2006.06.25 Sunday
    • 07:23
     行きつけの図書館で見かけて、その場で立ち読み読了してしまったモノ。てか、ぱらぱらめくっていたら止められなくなってしまったというか。かなり秀逸だと思う。
     どうやら舞台はオーストラリア。スクールバスで通う4人のショウガクセイは、バスを待つ間の暇に任せてお話ごっこをしている。ある時、一人が語り出した風変わりな話を始める。実は、あのヒットラーに娘がいてね、というウソ話。話している本人も、こんな話つまらないわよね、と止めたがっているが、何故か引き込まれる主人公。
     お話ごっこのウソ話の中では、ヒットラーの娘はハイジといって、外の世界を知らずに、母も知らずに育てられている。彼女の顔には生まれつき大きな痣があり、しかも足を少し引きずっているのだ。父親であるヒットラーは、時々訪れてはウツクシイ人形を与えてまた去っていく。自分がウツクシクない事を知っているハイジは、その度に哀しくなる。ところが、外の世界も戦争がひどくなり、ハイジは総司令本部らしい場所に移される。そして
     構造がかなり本格的。全部、ウソ話なんだけどね、で語られる話から、主人公の少年は、自由とか、善悪とかについて深く考えるようになる。そして、友達が語ったウソ話の正体にも最終的にはきっちり気付く。
     ジドウブンガクのカタチをとってはいるが、これは大人が読んで十分だと思う。見かけたら、是非。

    6月24日「レオナルド・ダ・ヴィンチ鏡面文字の謎」高津道昭 新潮選書

    • 2006.06.24 Saturday
    • 16:20
     まあ、つまりダ・ヴィンチ・コードにまつわる本という事で。
     ここでは、何故鏡文字だったかを、印刷という視点で読み解いている。まあ、ありがちな説といえばありがちだが、丁寧に読み解いていて、納得は出来る内容じゃないのかな。多分。
     取り敢えず、ダヴィンチがなかなかのイラストレーターである事は判った。今でもセンスあると言い切れる。それは確かなようで。

    6月23日「M.G.H. 楽園の鏡像」三雲岳斗 徳間デュアル文庫

    • 2006.06.23 Friday
    • 17:57
     ようやく発見した。これ、第1回日本SF新人賞受賞作だった。2作目の「海底密室」の出来が余りに良くて、ずっと探していたのだが、何処を探してもなかった。この度、デュアルから出たのは、どうやら色々あるようで、これ、受賞時から随分手を加えたらしい。つまり、当時はここまでネット社会になろうとは思わなかった時代だった。現在になって読み直して、そうかけ離れた未来にはなっていなかったが、不自然な点をいくつか手直ししたらしい。
     主人公は、大学の材料工学研究者。ある日、幼なじみの従妹に偽装結婚を持ちかけられる。目的は、日本の研究用宇宙ステーション白鴎へのステイ。新婚に限るという条件をクリアするため、という名目で、強引に押し切られ、て出かけた宇宙旅行には、有名女優と売れているロックバンドのメンバー、上品な夫婦などと一緒だった。主人公は、もう1点、ステーションに居る、天才、朱鷺任博士との面会という目的もあった。ところが、ステーションで発生した謎の死体…宇宙空間で、墜落死体が発生したのだ。
     有り得ない死が2件。謎を解く、主人公達。
     どちらかというと、SFというよりは、ミステリなのかもしれない。舞台が宇宙だというだけで。でも、SFとしても、世界観は出来上がっているので、やはり、SFに入れたい。
     これが何故、デュアル文庫なんて軽いシリーズに入っているかというと、この作者、その後、ばりばりライトSFに走ったからだ。そうなると、自分は読めない。だから、これと海底密室だけで終わりなのかな。また、普通の(笑)SFミステリも書いて欲しいモノだ。

    6月22日「昭和40年代の蒸気機関車写真集 機関区と機関車35 中国・関西地方のC型蒸気」旗之坊泰明 株式会社タクト・ワン

    • 2006.06.22 Thursday
    • 17:44
     蒸気機関車が好きだ。基本的に、血中鉄分濃度が一般的な人々よりも多少高めなのは、それは家族が濃厚な鉄だったからだが、それにしても、蒸気機関車が好きだ。あれはイキモノだ。龍の血族だと思っている。長いカラダで、火を喰い、煤煙を吐きながら、轟音で喚き、地を馳せる。
     写真は全てモノクロ。40年代に撮影されたものだから、というわけではなかろうが、動きのある写真は少ない。記録写真的なものばかりだが、それでも眺めるには十分だった。

    6月21日「迷宮レストラン」河合真理 NHK出版

    • 2006.06.21 Wednesday
    • 17:40
     クレオパトラから樋口一葉まで、歴史上の有名人物(とばかりは限らなくて、中には、河童なんてのもあったが)に捧げる料理を作ろう、というのが主旨。どうやら、NHKの今日の料理のテキストに連載されていたらしい。コンセプトが面白いし、時代的考証もなかなかよく出来ていると思う。
     それにしても、カテゴリに、料理レシピなんて無い。苦し紛れに、写真集にしてしまおう。
     全部が全部、作り方が掲載されているわけではないが、それでも幾つかは、レシピが載っている。面白そうだが、食べるのは、自分は活字だけでいいや。
     見ているだけでもタノシイし、食についての雑学も十分つくと思う。

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    2005年9月8日参照

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