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    8月24日「機関車先生」伊集院静 講談社文庫

    • 2006.07.31 Monday
    • 22:28
     異色の「24の瞳」かな。瀬戸内の、小さな島の小さな分校に、教師が居ない。見つかるまで、代用教員としてやって来たセンセイは、口がきけない、大きな体の青年だった。
     島の事情とか、色々あるが、彼と、養護学校の教師をしている娘とでロマンスがあるか、と思ったが、無く、結局帰ってしまうわけだが、うん、良い話だった。
     ただ、良い話なだけに、んー     つまり、わしはひねくれとるのさ。

    7月31日「空想法律読本2」盛田栄一他 メディアファクトリー

    • 2006.07.31 Monday
    • 21:36

     クウガの話。一条刑事から拳銃を与えられた仮面ライダーだが、やばいだろう、て話。捜査状況も話してるし、白バイも貸してるし。
     ウルトラセブンは過労死として労災認定されるか、とか。故郷を失ったレオは難民認定されるか、とか。
     退治された怪獣のお片づけは、ウルトラマンの義務ではなく、自治体のシゴトだとか。
     少女マンガである「罪に濡れたふたり」にはぶっ飛んだ。生き別れだった姉弟が恋に落ち、それを必死でなりふり構わず阻止しようとする母が罪に問われるという。うううむ。結果もそうだし、まずそういう話がマンガになっているという事自体ううむだし。

    7月30日「空想法律読本」盛田栄一他 メディアファクトリー

    • 2006.07.30 Sunday
    • 21:35
    「空想法律読本」盛田栄一他 メディアファクトリー
     空想科学読本の亜流というか。法律から解釈してみようという企画。実は、政治経済法律宗教美学とどろどろは読めない筈だったが、これなら別。これは、うわはは。
     法律的には宇宙人には人権は無い。メイツ星人は殺されてしようがないが、ウルトラセブンもまた、外国人である。だから選挙権はないし、公務員にもなれない。が、ウルトラマンは、ニホンジンとカラダを共有しているからニホンジンである。改造人間仮面ライダーも怪人ショッカーも、改造は去れたが脳は生きているので、ヒト。だから殺人罪が成立する。が、ショッカーは心神喪失状態と見なされるので無罪。キカイダーは、人造人間だから、モノ。故にスピードオーバーしても、何をやっても、罪には鳴らない。では、所有者は、というと、作った博士=更に改造されてハカイダー。
     いやあ、笑った笑った。でも、冷静に考えれば笑えない話が多い気がしたのは   まあ、気のせいか。

    7月29日「マンガに教わる仕事学」梅崎修 ちくま新書585

    • 2006.07.29 Saturday
    • 09:25
     大学生向け就職指導本みたいな。マンガで読み解いてみましょう、て辺りが何とも今風だ。
     それにしても、最初に書いてあるが、若者の「自分探し」ってのは何とかならねえか。探すも何も、それがお前だ、本当の自分も何も、今現在そこにいるお前が、本当の自分だ。そんなもんは何処にも転がっちゃいねえよ、自分で足掻いて、のたうち回って、創るのが自分だろう。仕事が面白くねえ?じゃあ、面白くしろよ。誰かが与えてくれるのを待ってるヒナ鳥か、てめえは。      というのが、年寄りの感想。でも、それはてめえで気付くしか無いんだよなあ。
     面白そうだなと思ったのが、「壁ぎわ税務官」「寄席芸人伝」「取締役平並次郎」「六本木不死鳥ホスト伝説ギラギラ」。
     幾つかは自分も読んだマンガがあったのだが、それにしても驚いたのは、大学生の就職向けに紹介してあるのが「プラネテス」!いや、無論、宇宙飛行士を紹介しているのではなく、その仕事に対するスタンスを描いているのだ。いや、驚いたのはその事ではなく、木星往還船クルーを目指す主人公ハチの「行きてェー!!絶対必ずどうしても人間のクズと呼ばれようと最低と言われようと前人未踏の世界まで行ってやるぞ!魂売るぜなにを引き換えにしても全然かまわねーっ!!」という台詞を、自己中心的だと断じている事。え?これって、自己中なのか?読んでいた時は、全然、そうは思えなかった。つか、無茶苦茶共感していた。「嫌な奴?そうかもしれない。でも、最近、自分の夢、つまり腹の底から湧き出てくる欲望にこんなに忠実な人を身近では見かけない」ううむ、後半のとらえ方ばかりしていて、嫌な奴とか、微塵も考えなかった。
     という事で、結論。自分は自己中心的で嫌な奴らしい。どおん

    7月28日「銀翼のコウモリ2 サンウィング」ケネス・オッペル 小学館

    • 2006.07.28 Friday
    • 09:18
     主人公がコウモリというだけでも珍しい。だから、エコーロケーションの話とか、感覚的に面白い。
     主人公シェードは、好奇心が旺盛すぎる小柄なコウモリ。そのせいで、営巣地である木の洞を、敵であるフクロウに焼き討ちされて追放される。冒険の果てに、彩翼コウモリの少女マリーナと出会い、更に肉食コウモリのゴスとも出会い、彼は英雄としてまた群れに戻ってくる。というのが1巻の話。
     2巻では、バンドをつけられたコウモリの運命を、シェードとマリーナ二人が身を以て知る事になる。読んでいて、最初は生物学的調査だろうと思っていたら、大間違い。実は、軍事目的に使われていたのだ。更に、ゴスが王座に就いた肉食コウモリの群れは、どうやらメキシコのティオティワカン遺跡らしい場所で、血の生け贄を欲するソッソを召喚しようとしている。シェードを中心に、コウモリ達と、フクロウ達、ネズミ達の連合軍が、ゴス・ソッソ軍に立ち向かう。
     まあ、ジドウブンガクらしく、最後は大円団なんだが、それにしても、コウモリ軍事利用は噂では知っていたが、ジドウブンガクの世界で出てくると、割と複雑な気分だ。

    7月27日「薬屋探偵妖綺譚 海紡ぐ螺旋空の回廊」高さと椎奈 講談社NOVELS

    • 2006.07.27 Thursday
    • 09:10
     取り敢えず、第1部終了らしい。てか、おい、ぶち切りみたいな終わり方じゃねえか。
     リベザル誘拐と、座木の義父怪死事件と、その義父が関わっていた60年前の女子高失踪事件の三つの同時平行話。秋=シン・リーの正体が、判明するかな、という寸前で断ち切られてしまった。
     今回は、お、と思う台詞は無かった気がする。というか、謎解きの表面だけが落ちて、もう一つの謎解きが全然処理されていないので、溜まった。
     まあ、第二部に期待しつつ。

    7月26日「バーティミアス プトレマイオスの門」ジョナサン・ストラウド 理論社

    • 2006.07.26 Wednesday
    • 09:02
     全3巻の内のラスト。世界で一番性格の悪い主人公ナサニエルと、世界で一番口の悪い主人公バーティミアスと、そして新たに加わった真っ直ぐなレジスタンス少女キティの話。舞台は魔法が罷り通っている世界、大英帝国では魔術師と一般人という二つの階層にきっぱり分離している。
     3巻では、こき使われたバーティミアスが疲弊して出てくる。ナサニエルの性格は更に悪くなっている。一方、生き残って大英帝国に残ったキティは、何と魔法使いの助手に潜り込み、バーティミアスを召喚する。彼女は、何故、バーティミアスがいつもエジプトの少年の姿をしているのかを知りたがったのだ…
     最後になって、極悪ナサニエルがようやく目が覚めて、キティと良い感じになったかな、ようやく本当の力を出したかな、って所で、おいおい!な終わり方になってしまった。ジドウブンガクじゃあ、アリエナイ。しかも、キティの方も、え、じゃあ、元に戻らんのかい!みたいな終わり方で、これまた、ジドウブンガクじゃあ、アリエナイ。てか、それを一番思っているのはバーティミアスなんだろう。こんな終わり方でいいのか!?みたいなラスト。相当、切ない。それを、世界一口の悪い主人公バーティミアスだから、余計切ない。ぶち切ったような、断ち切られたような終わり方。
     まあ、ジドウブンガクだから、全てが大円団に終わらねば、っつうのはアメリカ帝国主義的な(今考えた理屈なので、アメリカ帝国主義者の方、ごめんなさい)発想だろうから、まあ、そこはそれ。
     取り敢えず、名作だったと思う。
     問題は、物理的に重たかったという点だが。くそ、腕力ついちまうじゃねえか。

    7月25日「ろくろ首の首はなぜ伸びるのか」武村政春 新潮新書

    • 2006.07.25 Tuesday
    • 08:47
     ネットの知人から推奨いただいた本。サブタイトルは「遊ぶ生物学への招待」。前の「ろくろ首考」をパワーアップさせたような本だと思えばよろしい。つまり、ろくろ首だの、吸血鬼だのを生物学的に説明しようじゃねえか、という本。無論、全編ジョーク論文。学名のラテン語も全てでっち上げ。ここまで洒落ているとかえって清々しい。
     一番、おいおい、だったのが、吸血鬼=植物説。つまり、吸血鬼はミドリムシから進化したのだという。太陽の光を浴びて灰になるのは、爆発的な光合成が行われ、爆発的な燃焼が起こるのだ(すっげえ要約)、みたいな。
     ぬえの話で免疫を説明したり、人魚の話で個体発生を説明したり、皿かぞへの話でテロメアを説明したり、鎌鼬の話でアポトーシスを説明したり。ううむ。常識的生物学の知識で十分どれも笑える。
     下はメモ
    「怪物の世界」種村季弘
    「秘密の動物誌」フォンベルタ
    「モナ・リザは高脂血症だった」篠田達明
    「幽霊はなぜ出るか」石井明

    7月24日「バースデイ」鈴木光司 角川ホラーズ文庫

    • 2006.07.24 Monday
    • 08:39
     例の「リング」「らせん」「ループ」の外伝集みたいなもの。この国では、当面女児に「サダコ」という命名はされないだろうなあ、っつうっくらい、大いなる影響を与えた作品。メディアミックスとしても大成功していたし、既に「サダコ」は一般名詞化されているんじゃねえの?っつうっくらい。ただし、あれだ。SF指向の自分としては、「ループ」のんが衝撃だった。もう、やられた感満載。世の一般人は、ループのエピソードまでは知らなさそうなので、こんな面白いモノを勿体ない。(ちなみに、「ループ」は避難所で読んだ。もう、そりゃあ、二重三重の意味で衝撃だったとも)
     入っている話は三つ。「空に浮かぶ棺」は、新生貞子誕生の、例の屋上での出産話。「レモン・ハート」は、生きていた頃の劇団員貞子を廻る話。「ハッピー・バースデイ」は、「ループ」に出てきた馨の話を、礼子の視点から見た話。
     「ループ」までは、必読書だが、こっちはまあ、読まなくても大丈夫、という感じ。

    7月23日「ボーイスカウト」田中治 中公新書1266

    • 2006.07.23 Sunday
    • 17:01
     サブタイトルは「二〇世紀青少年運動の原型」。何故これを軍事系カテゴリに入れたかというと、実は作られた最初の目的というか要素というかが、ばりばり軍事だったからだ。
     ボーイスカウトの創始者はベーデン・パウエル(通称B−P)。インドやら南アフリカやらに行っていたばりばりの出世頭だった。当時英国では、中産階級と労働者階級という、はっきり言って二種類の民族があった、と言っても良い状態だった。金銭的な事ばかりでなく、モラルも教養も違う。そいつを何とかしようぜ、というのがどうやら始まり。加えて、軍人なもんだから、それらをスカウト=斥候と名付けた。労働者階級の子ども達(とはいえ、対象は思春期だった)に、自立心だの社会貢献の概念だのを、みたいなのは良いとして、国家への忠誠ってえ点では、自分はんあ?とか思うが、あの時代としては限界だったのは確かだ。
     そういえばここでも薩摩の野太刀自顕流で書いた郷土教育がボーイスカウトの起源では説について、もう少し詳しく書いてあった。確かに、武士道はB−Pも説話に取り入れるほど、日本を注目されていたそうだが(ちなみに、日露戦争の自爆兵士の話だ。今の感覚ではおいおい、だが、当時の大英帝国青少年にとっては感涙モノだったんだろう。ま、この国でもそうだったわけだが)、彼自身はそれを一言も言っていない。日本には確かに来ていたが、それは観光だったみたいだ。それを参考にした、というのではなく、似たような思考志向だったので、洋の東西、または時系列を飛び越えて、たまたま一緒、みたいな話と理解していいと思う。
     ボーイスカウトはこの国では廃れる一方だ。滅私奉公、みたいなのを叩き込まれるのは、確かに今の世の中には合わないだろうが、キャンプだの奉仕活動だのは良いと思うんだがなあ。野外料理だのサバイバルだの。でも、それらは学校教育(林間学校)だのその他の自然団体にスキルが受け継がれていっている。組織としては成立しなくても、その志向だけは残っている、と理解して良い気がする。

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    2005年9月8日参照

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