一つ。でも、わしは、島に居た頃は、イルカを喰っていたぞ。漁師にとっては、死活問題の網を荒らすイルカは、やっぱり害獣だし、イルカを喰うのは文化だった。そりゃ、頭が良いとか、数が減っているとか、知ってるし、分かってる。だが、お前ら、海から離れた文化で生きている奴等からとやかくいわれる筋合いは、全く、無い。 無論、今は帝都に戻ってきているから、イルカは喰わない。それは、喰う文化に今は生きていないからだ。ザンコクとか、何とか、いうのは、お門違いだぜ。
とまあ、それだけいっておいて、と。
イギリスの野生イルカとの交流の記録。今ほど、ドルフィンウォッチングが商業化されていなかったころ、ダイビングといえば、どでかいギアに、黒ゴム引きだった頃の話。だから、筆者が、イルカを水族館で飼育するのは断固反対、つうのも、当時の飼育環境だ、と思っている。ま、わしがイルカなら、それでも、水族館でなんか飼育されたかないがね。
とある女性ダイバーと、無茶苦茶仲良くなったドナルドつうイルカの話。野生なんだが、何つか、シンパシーで、すげえ仲良くなって、最後には、筆者の息子を背中に乗せて泳いでくれたぜ、みたいな。ま、あるだろうね、それは。イルカだから。