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川口 盛之助
講談社
¥ 1,575
(2007-07-18)
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確かに、このクニって、をたっぽいなあ、とは思うてきた。特に江戸文化。それ、あんた、ヲタやん!つうのがぼこぼこ。しかし、これが工学として大成功してるんだから、すごいよニッポン!というのが、本書。
キーワードは、
1、擬人化 工業用の腕だけのロボットにも写真貼り付けて名前つけちゃう。更に、車のライトも顔にしちまう。末には、バイクをわざと怒っている顔っぽくして、無意識に反応させて事故を減らそう、なんてデザインもやっている。
2,個人カスタマイズ BTOなんかそうだな。ケータイでも、着替えられます、とかいうのがそれだ。
3,病みつき プチプチが商品になるかな。
4,寸止め 完成間近でやめる。たとえば、ハンバーグだったら後は焼くだけ、とか。ある意味ガンプラもそうだな。
5,かすがい あ、ごめん、これ忘れた。
6,「恥ずかしさ」対策 要するに、トイレの音姫がそれ。
7,健康長寿 そのまんま。
8,生活の劇場化 いかにドラマティックにするか。
9,地球環境 プリウスが売れるとは思わなかったよ、まぢで。
10,ダウンサイジング 小型化は全て日本からかもしれない。
この作者、ローゼン麻生氏も絶賛していたんだけどね。
自分はをたくを自称しているけど、ジャンルとしては書痴的活字中毒で、植物をたくで、SF科学をたくで、プチ鉱物より、鉄分過多、とまあ、いわゆる「おたく」の範疇からは更に外れている。アニメに限らず動画は嫌いだし、ラノベは常識として読むけど、そもそも「萌え」は理解できねえし、したくもねえ。
なわけだけど、キャプテン・マジードなんか、何か、目からウロコな話だった。
日本の自衛隊がイラクへ給水車を派遣した時、めっさ危険で、救援物資の車にさえも銃撃が撃ち込まれるわけだ。で、どうしたか。
中東ではサッカーは人気だ。だから、サッカーアニメも放映されてたりする。その、一番人気のアニメが、キャプテン・マジード。マジード=翼。そう、キャプつば である。
その、キャプテン翼のステッカーを、給水車に、救援物資運送車に貼ったんだそうだ。
それまで銃撃を受けていたのに、受けなくなった。
何かこう、作者とかアニメ化の関係者とか、これ聞いて、どれだけ嬉しいだろう。サブカル側から、ではなく、単に、創り手として、それって、最上の伝説じゃねえか、とか思った。いやまぢで。