|
河合 隼雄,梅原 猛
小学館
---
(1998-05)
|
その名の通り、その道の第一人者が小学生に授業をしてしまいましょう、という企画。
感想。
それ、小学生にはもったいないですから!
一番エキサイトしたのは、花粉考古学の授業。
モアイ像て、あるやないですか。あれの辺りから出る花粉で、何故、イースター島が滅亡したかが判るんやそうです。ぶっちゃけ、あれは、モアイ像が滅亡さしたんやそうです。
あの像は、部族長が死んだ後の守護像なんやそうです。やから、全部、内陸部を見つめている。現存しとる像は、目の部分が渋いけど、ほんまは、白目やら黒目やら、くっきり塗られとったそうです。画像見たけど、笑えるフォルムっした。島の中心部に、加工しやすい火山岩の採掘できる場所があって、そこから、まるっと倒した状態で彫刻して仕上げるんやそうです。で、その後、海辺まで運ぶわけですが、その手段は、車輪がない文化なので、ころを使う。それは、椰子の木を丸太で使う。何本も要るから、何本も剪る。ところが、そのうち、そうやって伐採された椰子が生長するのが待てないっくらい、モアイ像を造る。するってぇと、椰子の林が消える。森林伐採。椰子の実で生きていた民は飢える。そして、他部族が興隆し、戦争になり、両方共倒れで、滅亡、と。
何じゃ、その歴史は!!
ツッコミどころ満載だが、どうやらそれが真相らしい。
これ、余りにもネタになりすぎやないですか。
ともかく、その話以外にも、おもろい話満載っす。是非。