鹿児島県は椋鳩十のせいか、随分大昔から国語が盛んで、「朝読み・夕読み」という習慣を義務づけられた。朝と夕方に、教科書を音読せよというヤツである。これは効いた。播州に移った後も、声に出して教科書は読んだ。そのせいか、やたらしょうもない文章でも記憶に残っている。
で。
川崎洋氏は詩人である。どうっしょうもない詩というか、これはお笑いやろう、みたいな詩も書く。その詩人が読み返しているのだから、結構、面白い。
まどみちお氏 の キリン という詩がいくつかある。どれも謎かけのようなおもしろさがある。
後、あの有名な原爆の詩である「生ましめんかな」は、実話だが、ただ一点フィクションがあって、その産婆は助かり、60過ぎまで現役で職務と天寿を全うしたそうだ。
後は、青木はるみの詩、傷 に関して、かにが挟む事を 噛んだ と表現してあって、それについて川崎氏は、利島や八丈島、京都竹野郡・島根出雲・鹿児島奄美大島では「かむ」ともいうと言ってるけど、いーや、播州も、「蚊がかんだ」とゆう。帝都に来て、しばらく笑われたモンである。