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並木 誠士
青幻舎
¥ 1,890
(2007-06-25)
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江戸系の書物がブームっぽい。割と何処へ行っても手に入る。
で、何で今回はそれかというと、ちょいと課題が出てな、すごろくについて調べてこいと。
というわけで、すごろくについて調べたこと。
すごろくは実は2つある。
1つは、正倉院にも入っている盤面すごろくで、バックギャモンみたいなボードゲームらしい。確かにさいころは投げるわけだが、駒を進めて、みたいな感じっぽい。嫁入り道具にも持って行くような、そんな女子の遊びだったようだ。室町だか鎌倉だか平安だかの庶民の絵で、ばくち打ちが身ぐるみ剥がされて、それでもすごろくの賽を振ってる絵があるから、ギャンブル性も高く、幕府からも禁止令を出されているようだ。
もう一つが、今のすごろく、絵すごろくで、これは室町時代から戦国時代頃に、ホトケサンの階級ヒエラルキー絵すごろくがもう、出来上がっている。確かにさいころは使うが、大がかりな盤面が要らないので、たちまち庶民に大流行。しかも、出世双六とかの人生訓教育モノ、東海道双六とかの旅行案内モノ、武者双六とかの歴史教養モノ、動物や妖怪のカタログ的なモノ、とある事件を題材にたどっていく報道モノ、ともかく、ありとあらゆる種類が作られた。出版業界がほとんどそうだったように、文化、すなわち情報・教育の重要な一翼を担っていたってわけだな。
明治・大正・昭和になって、更にそのバリエーションは増し、未だに健在ってんだから大したモンだ。