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司馬 遼太郎
中央公論社
¥ 1,000
(1999-01)
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司馬遼太郎は好きだが、何せ、長編っつうたら半端無い長編なので、読めない。基本、短編読みになるんだが、これがまた、玉石混淆つうか、何つうか。
てか、これ、ホントに司馬遼太郎の作品なんですかー!?
幕末期、貧乏公家の主人公は、薬屋の婿候補として、大阪に滞在することになる。ここで、一筋縄でいかない大阪武士と、更に一筋縄でいかない薬屋の娘に出会う。が、主上からの呼び出しで京に戻る最中、今度は、護衛の忍者(お庭番の御所バージョンだな)も加わった4人組となり、今度は江戸に行け、ただし、身分は明かせぬ、討たれたらそのまんまで、みたいな扱いを受ける。
ところが、この主人公、公家のくせに、カラダはでかいし、剣術は凄いし、まあ、お公家さんだけにおっとりはしているわけだが、なかなか珍しい系の良い漢である。
で、最後に勝つのが、薬屋の娘だってのが、何か大笑いだった。
胡散臭いキャラが満載で、いや、ホントにこれ、司馬遼太郎作品ですかー?完全にエンタメでしたぜ。