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芹沢 一也
洋泉社
¥ 777
(2009-03-06)
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地域安全マップってのを御存知だろうか。ショウガッコとか、児童館とか、コドモ相手に作らせる、防犯マップである。地域を回って、ここの交差点が危険、とか、ここに落書きがあって物騒だ、とか、ここの物陰はヤバイ、とか、チェックしていくんである・・・・コドモが。保護者も巻き込むのが尚よしとされている。
よし、じゃねえだろ、おい。
とか、わしは思う。そんなん、官公庁がやってくもんじゃねえ。コドモが、先輩から、あっちの通りはやばいぜ、とか、向こうの回り道は夜はやめとけよ、とか、教わってくもんだろうが。わしは公務員だが、役所仕事の限界はよく判ってる。畏れ多くも、先輩後輩の遊び仲間の力に、たかだか役所風情が、叶うわけがないのだ。たとえ、その遊び仲間が事実上無くなりかけているからって、だからって、官公庁が変わって良いって筈はねえ。
で。
コドモがアブナイアブナイ、犯罪率が上がった上がったとかいうが、本当にそうなのか?も含めての本。わしなんかは、昔から犯罪はあったと思ってる。少年犯罪だったら、昔からあった。残虐化したとかいうけど、そんなん、昔のんが残虐だった。件数が増えたとかいうけど、それは大嘘だってのは、最近、公になり始めたがね。
そんななあ、登下校ガードする高齢者のチームって、そのチームのユニフォーム脱いだら、あいさつされただけでコドモが恐怖するって世界にしたのはそっちだっつの。
というわけで、色々と納得がいかないのだった。