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    韃靼疾風録 下巻

    • 2010.08.31 Tuesday
    • 16:40
    JUGEMテーマ:読書
      そして、下巻。ついに、漢を滅ぼす為の軍に従軍するのだが、既にもう、中華は自滅状態である。清を名乗る韃靼の軍は、易々と国を得ることになるが。
     いや。
     ここ、大どんでん返しのラストなんですけど!というか、いや、絶対に、死罪、もしくは、日本を恋ながら死ぬとしか思えなかったんですけど!!でも、そういう抜け穴があったとは!!!
     もうね、そのラストの衝撃で、夏休みの思い出、全部吹っ飛んだね。そのっくらいの衝撃だった。うわあああ。
     司馬遼太郎、恐るべし。

    韃靼疾風録 上巻

    • 2010.08.30 Monday
    • 16:34
    JUGEMテーマ:読書
      司馬遼太郎は、好きなんだが、長編は無理なので、なかなかうまいこといかんわな。このっくらいの、上下巻で終わってくれるのが有り難い。だって、読んでて楽しいもんね。長編だと、一気に終わらなくて息苦しい。
     というわけで、これ。
     韃靼は、この場合、満州って事になるのかな。その韃靼の公女が日本に流されてきた。たまたま、洞窟に居た彼女を助けた地侍の子、ただし、親が禁止されていた殉死をしたために、罪人扱いされていたのだが、彼が、送り届けるよう命を受ける。
     まず、中国に渡る。なぜかというと、朝鮮半島は、豊臣出兵の為に、日本人は敵、みたいな事になっていたからだ。
     この辺の、国民性の違いみたいなのがかなり生き生きと描かれている。同じ日本人でも、個性で違うように。
     そして、ようやく帰り着いた彼女を待っていた運命を、彼はどんでん返しに。
     司馬作品とは思えないスケールだ。

    ジョン万作の逃亡

    • 2010.08.29 Sunday
    • 16:31
    JUGEMテーマ:読書
      わしらはあやしい探検隊 のシリーズで好きだったんだが、そういやエッセイ以外読んだことあんましないぞってんで、借りてみた。
     何じゃ、このセカイは。
     オチがない!オチは何処ですか!?
     あ、でも、家が沈む話は、あり得そうな話だった。でも、SFショートショートとしたら、フツー。
     日常に潜む、怪しさ?みたいな?

    頭骨コレクション

    • 2010.08.28 Saturday
    • 16:08
    JUGEMテーマ:読書
      凄い画面だよなあ。特に裏表紙。棚に、頭骨がずらりと並んでいる。すげえ。
     内容も、雑学として大変楽しかった。
     草食動物ってのは、実は顎の骨が左右に分かれている。でも、サルやニンゲンはつながっている。とか。
     キングコングの頭がとがっているのだが、これ、ゴリラとか、オスのサルとかの頭骨を見たら、なるほどとがっている。モヒカン刈りってのは、実は、オスのゴリラの噛む力の元である顎の筋肉の発達を仄めかすカタチであるのだ、とか。
     頭骨集めをしているのを知った友人が色々送ってくれるんだが、猫の死体を送ってきてくれたんだが、これ、別荘に閉じこめられて餓死した飼い猫の死体だ、と知って、怒り心頭だったとか。
     滑落死体を探すには、谷底が便利なんだが、これは猟師もそこに追い込むのだとか。
     うーむ。深い。

    あの戦争は何だったのか

    • 2010.08.27 Friday
    • 15:55
    JUGEMテーマ:読書
      打った内容、全部、ミスクリックで消えた  くそお。
     この人の論は、好きだ。でも、批判とかも多いだろうな。
     わしがびっくりしたのは、海軍開戦論。一般的には陸軍の暴走とされるけど、海軍だって、戦艦動かすには絶対に膨大量の油が必要だったわけで、という事。
     年代毎に、戦況と庶民の暮らし、そして軍部と更に上層部の動きが説明されているんだが、かなり判りやすかった。
     思った事だが、全ては情報系の脆弱だったと思うぜ。精神力だけで戦争が勝てるなんて、そんな幼児性、まともだったら口に出さないだろう。でも、残念ながら、みんな、まともじゃなかった。暗号だって筒抜けだし、そんなんで勝てるわきゃねえ。加えて、現地調達の思想。兵站部を甘く見すぎた。地図だけで、行軍を命令したが、そこがどんな場所で、どういう地形なのか、どういう気候なのか、司令部は知ろうともしない。挙げ句の果てに、全滅させて、部下の気合いが足りないとか、いや、お前の能力が不足してるんだって。
     ジャングルに逃げ込んで、酷い有様の原住民を見つけたと思ったら、友軍の日本人だった。ところが、どんなに夜中に逃げ回っても、昼間にピンポイントの空爆を受ける。後で投降して判った事だが、米軍は、ジャングル中に、小型マイクを仕込んでいたのだという。会話、筒抜け。そんなレベル差だ。勝てるわけがない。
     末端の兵士達が、ひたすら哀れだ。
     硫黄島だってそう。もう、勝つ見込みなんか、一厘たりとも無かった。でも、1日でも、1秒でも、米軍の進軍を遅らせる為だけに、血が流された。兵隊だけじゃない。現地の人々も、だ。
     そして、もう一つ思ったこと。陛下についてだ。ぎりぎりまで、口を出さなかった。2.26事件以来、ともかく、沈黙を守られていた。わずかに、御製和歌を引き合いにして、仄めかすって事はなさっていたようだがね。それが、広島の原爆を知って、変わられた。御身を案じる者共に、「大丈夫だ」という、すごい自信で、無条件降伏を決定なさった。
     でもよ。その陛下、どうやって、原爆の惨状をお知りになったんだ?だって、周囲は、ひたすら、隠し通していたんだぜ?ここからは、わしの想像というか、妄想だが、やっぱり、陛下、ご自身の情報網をお持ちだったのではなかろうか。極秘裏に、情報機関と、シンクタンクをお持ちだったのではなかろうか。まあ、シンクタンクはともかくも、情報機関無しで、決断はなさらないと思うんだな。

     あ、蛇足だが、8月15日が終戦記念日、敗戦の日だと思っている人々が多いが、あれは、単に玉音放送があった日。実際の終戦は、マッカーサーがやって来て、艦上でサインが為されて初めて敗戦だった。      というか、その、サインしに行くのを、軍部の誰もが嫌がったって話が情けない。陛下に比べて、どんだけあかんたれやねん。いや、わしだって、その場になったら、その場に生きていたら、嫌がっただろうが、後の世から見て、やっぱし、陛下のご立派さが身にしみる。

     取り敢えず、合掌。

    ザ・ロード

    • 2010.08.26 Thursday
    • 15:37
    コーマック・マッカーシー
    早川書房
    ¥ 840
    (2010-05-30)

    JUGEMテーマ:読書
      凄い本。
     FMラジオの書評番組で知ったんだが、いや、これは凄い。ちなみに、これ、ピュリッツァー受賞作である。あの、報道関係の賞。でも、これは、全然、報道ではない。フツーに物語りなんだが。そのっくらい、凄い。
     荒廃した地上を、ショッピングカートに荷物を積んで、ひたすら南下する父と幼い息子。母は居ない。かつてはいた。でも、地上が変わった後に息子は生まれ、息子が生まれた後に、母親は居なくなった。何があったのかは判らない。地上にも、母親にも。ともかく、二人は食糧の無い、死体だらけの地上をひたすら南下する。暴徒と化した住民の目を逃れつつ、廃屋に残された食糧を食べ、イキモノの影も無い、荒れ果てた地上をひたすら歩く。見つかれば、殺されて喰われるか、性的奴隷にされるか、ともかく、生きていない方がマシな状況に違いない。
     もうね、哀しいばかり。父親に息子は尋ねる。これがまた、すんごい、まっとうなんだ。モラルがきちんとある。困っているヒトを見たら助けたい。父ちゃん、よく育ててるぜ。でも、父親は我が子を守るために、非道な事もせねばならない。その度に、息子を説得する。最後には、「うん、わかった」と息子は言う。それがまた、哀しい。
     ラストの「あなたは火を運ぶ人?」という問い、そして、「ずっとあなたを待っていたのよ」という涙。これを希望と呼んでいいのだろうか。地上は、相変わらず荒れており、おそらくは、その後も変わらないだろう。
     セカイに何が起こったのか、一つも解説が無い。父親の追憶にも出てこない。朽ち果てた死体ばかりが出てくる。
     これは、映画化してほしいと同時に、してほしくない。間違っても、セカイが荒れた原因が語られたら最後だ。

    からくりアンモラル

    • 2010.08.25 Wednesday
    • 15:32
    JUGEMテーマ:読書
      取り敢えず。
     うわあああ、これ、R18指定じゃーっっ。
     SFのエロ本って初めて見た。相手がロボットだったり、タイムスリップした自分(!!!)だったりとかって辺りは確かにSFだがっっしかしっっっっっ
     でも、一番ええなと思ったのが「ナルキッソスの娘」。顔が良いだけで生きてきた父親。ツバメとして、色んな彼女に寄生して生きている。娘が自分の恋人にいじめられても、きちんと抗議できない父親。生活力が無く、母親の事を尋ねても、ころころディテールが変わって、さめざめと泣くばかり。そんな父親から離れて、父親の恋人の援助で独り立ちした娘の前から、父親は姿を消し、そして、事故死する。そして、彼の元恋人から聞かされた真実とは・・・。
     泣かせる、と、思った次の瞬間、それですか!!!!もうね、泣き笑い。
     他のはエロ過ぎて、他人様にお勧め出来ないが、これは面白かった。わしのツボはここなんだな。

    「悪」と戦う

    • 2010.08.24 Tuesday
    • 15:30
    高橋 源一郎
    河出書房新社
    ¥ 1,680
    (2010-05-17)

    JUGEMテーマ:読書
      何かこう、納得いかねえのなあ。まあ、結局夢オチというか、高熱オチだったわけだが、それでも更に納得いかない。だって、つじつまが合わない。
     という辺りで、ちょっと、「つじつまの悪魔」っぽい話をしてみたりする。

    シアター!

    • 2010.08.23 Monday
    • 15:15
    JUGEMテーマ:読書
      ラノベにすべきか、文学にすべきか。まあ、出版社で色分けしてみよう。
     つぶれかけた劇団の主宰の弟に泣きつかれて、遣り手の営業マンの兄が鉄血宰相として長刀をふるう。
     劇団業界って、そういやよく判らなかったなあ。わしが観に行くのは、メジャーのばっかりだし。
     それにしても、毎度だが、会話の軽妙さと毒とが気持ちいい。
    「吊すぞ」以後、使わしてもらいます。後は、「何にも言ってないのに、なぐさめに来てもらえたと思ってる、珍しい娘さんがここにいまーす」ってのも良いな。
     兄ちゃんと、彼女が一番良い感じやったんやけど、おそらくは、腐った連中はそうはみないのだろうな。

    弓具の雑学事典

    • 2010.08.22 Sunday
    • 15:11
    森 俊男,佐藤 明,黒須 憲,松尾 牧則,山田 奨治
    スキージャーナル
    ¥ 2,100
    (2010-07-23)

    JUGEMテーマ:読書
      弓道をやりたいと思ったが、その当時は体力無し無し小僧で、体育会系なんて夢の又夢、加えて社会的なアレも手伝って、体育会系もっと無理無理だったので、結局、今に至るまで弓道を知らない。ただ、友人は弓道場に通っていて、時々、全く何の脈絡も無い時に、弓を引く所作をしていた。まあ、わしら天文部員の中にあっては、全然、奇天烈じゃない風景だったけどな。
     で。
     まともに向き合った事がないので読んでみた。
     弓のカタチから、素材、矢の素材、色々、へえええ。だった。
     弓道のニンゲンにとって、大事なのは、実は手袋にしか見えないあれ。あれの減り具合とかすれ具合で、その人の実力から癖から秘伝まで、全て判ってしまうというのだ。だから、その辺に放り出すなんてもってのほか、更にもしも落ちていても、拾い上げてしげしげと見るなんて、大変無礼で失礼な事らしい。
     ともかく、面白かった。が、自分でやるとなると、グッズからメンテから、飛んでもないってことが判った。
     わしには、やっぱり無理だ。

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