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濱野 京子
講談社
¥ 1,365
(2011-03-15)
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何か、園芸少年と対になるっぽいけど、全く無関係な本。
主人公は小学校6年生。翻訳家の親父が山間部にある村立の全寮制高校の英語の産休講師になったのをきっかけに、いやいやながら引きずられて田舎暮らしをしている。学校は当然1クラス。20人も居ないクラスでは、浮きまくる。なぜか女王のような委員長にちくちくやられる。コンビニは無い。大好きなスナック菓子も無い。毎日切れかけているんだが、ある日、木工工房の工芸家と出会ってから、嫌いな筈の村の生活が変わってくる。
主人公の語り口が全くそっけないというか、全然女の子っぽくなくて、大変、良い。その分、リアルだ。
また、女王と思われた委員長が、実は、という話も大変よく出来ている。この二人の友情?もいい。「友達なのか?」「全然。」その間柄がいいよなあ。